デブサミ 2020 春 備忘録2:[13-D-5] ともにつくる「DX」〜事業会社、スタートアップ、グローバル、そして・・・「あなた」〜
Developers Summit 2020 春を聴講してきたログ。仕事柄デジタルビジネスへの取り組み方やよいチーム開発とはという観点を重視して聴講しました。業務の都合上午後のセッション中心になってしまったのが残念なところ。
とはいえおもしろいセッションを色々聞けたので、いくつかを備忘録もかねて公開します(というか久々に書こうと思う余裕ができた最近)。
- [13-C-6] 礼節から始めるチームの健康と信頼性
- [13-D-5] ともにつくる「DX」〜事業会社、スタートアップ、グローバル、そして・・・「あなた」〜 ★当記事★
- [13-E-8] チームをつくるモブプログラミング ~内側と外側から語る~
- [14-A-6] 世界最高の靴売場をシューカウンセラーとともにデジタル変革してみた
[13-D-5] ともにつくる「DX」〜事業会社、スタートアップ、グローバル、そして・・・「あなた」〜
株式会社 Insight Edge CTO 福井 勝史
Insight Edgeとは
住友商事グループのデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速する技術専門家集団
住友商事グループ DXセンターの一つの機能としての位置づけ
- DXセンター
- 企画チーム
- 部門別DX推進機能連携
- 当事者意識を持った取り組みとするため、現場の人間を抜擢して構成している
- それまでの縦割りから横につなげる意識への変革が進んでいる
- 先端技術活用チーム ・・・ ここがIE社の領分
- エンジニアとデータサイエンティストの集団
- 投資チーム
- CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)機能
- 先端技術のベンチャー提携や支援
- 企画チーム
住友商事のグループ企業である900社を対象にDXビジネスを展開
2020年2月現在、約160のプロジェクトが進行中
この数にはRPAはカウントしていないとのこと
進行プロジェクトの分類
IEの実績では、産業ごとの取り組みやすさ/にくさはあまり感じないとのこと
- 金属 28
- 輸送 39
- インフラ 22
- メディア、ITデジタル 5 → この分野の企業は自分達でやってるので少ない
- 不動産 40
- 資源・化学 19
進行プロジェクトの目的分類
- ビジネス高度化 91
- 新規ビジネス創出 57
- アイデア整理 12
活用テクノロジーの分類
進行中プロジェクトのフェーズ別分析
★の部分が特に重要である
- 相談アイデア想起 62 ★
- このタイミングからエンジニアが参画することで、先の技術的な課題に対してのエンジニア目線での実現可能性コメントや先行検証が重要となる
- ビジネス課題整理 施策検討 44 ★
- ゴールを明確化し、定性と定量の両面を文字化する
- 技術的な可能性だけでなく、ビジネスとしての可能性についてもエンジニア観点も踏まえて検討する
- ビジネスモデル検討 実証実験 40
- ビジネス実証 技術実証 実用化検討 14
- 運用 15
従来体制との違い・対策
企画をコンサルが行い、ITベンダーが実行するという形式では、スピード感が生まれにくくまた委託領域のかぶりなど費用の重複感も出る。
自社エンジニアの確保・育成が重要 自社エンジニアであることにより、自社ビジネスへの理解もあり、またスピード感も損なわれない 費用についても持ち出しでなという観点で内部調整がしやすい
DXは始まりがカッチリ決まっていないことが多いが、自社エンジニアがいることでやわらかい相談にも乗ってもらえて進めやすい
グローバルへの取り組み
グローバル拠点のDX支援なども行っていく
- M&Aによるデジタルバリューアップ創出
- 海外スタートアップへの投資および技術支援
- 国内スタートアップの海外展開支援
- スタートアップは単なる仕事の出し先ではなく、一緒に作っていく共創メンバーという位置づけ